「もうすぐだ!」
吾妻橋を渡り終わってあの私の家族「生と死の分かれ道」の角にたちました。
みんな死ぬことを覚悟したあの日から五十年の時が流れました。
今はサッポロビールではなくアサヒビールに変っていました。
驚いた事にあの地点の真上にかの有名なアサヒビールの広告塔が建っていたのです。
「もしかしたら?」
と少しは思いましたがまさか我が家の生と死の道標のまったく頭上に
造られているとは思いもよりませんでした。
ビールの泡?雲?お芋?その奇妙なビール会社の広告塔は
意表をついて話題ではありましたが高速からみると
町の景観を損なう感じがしていました。
イタリヤの新進作家が聖火台の炎をイメージして製作したということが
後に分りましたが出来れば高速道路から眺める人々を配慮して
炎の方向を天に向けてほしいものだと思っていましたが
現金なもので私の記念塔となると愛着が湧いて来ました。
アサヒビール(昔サッポロビール)
高速道路からではなく下から見つめると台の黒と黄色のコントラストの調和が
なかなか良くみえてきました。
そんなことを思いながら重浦さんの家のあったあたりへの道に向いました。
老舗の海老屋も包丁の正本も店鋪は昔の場所には出していないようでした。
懐かしい重浦さんの長家の辺りには、平凡な家々が立ち並んでいました。
昔の長屋はアパートに変わりました。
たしか子供の頃の記憶では小さな橋を渡った記憶がありました。
そんな所に隅田川の他に川があるのだろうか?
50年前の記憶です。
自信はありませんでしたが道をたどってゆくと橋があったのです。
記憶は間違っていなかった枕橋
吾妻橋を渡り終わってあの私の家族「生と死の分かれ道」の角にたちました。
みんな死ぬことを覚悟したあの日から五十年の時が流れました。
今はサッポロビールではなくアサヒビールに変っていました。
驚いた事にあの地点の真上にかの有名なアサヒビールの広告塔が建っていたのです。
「もしかしたら?」
と少しは思いましたがまさか我が家の生と死の道標のまったく頭上に
造られているとは思いもよりませんでした。
ビールの泡?雲?お芋?その奇妙なビール会社の広告塔は
意表をついて話題ではありましたが高速からみると
町の景観を損なう感じがしていました。
イタリヤの新進作家が聖火台の炎をイメージして製作したということが
後に分りましたが出来れば高速道路から眺める人々を配慮して
炎の方向を天に向けてほしいものだと思っていましたが
現金なもので私の記念塔となると愛着が湧いて来ました。
アサヒビール(昔サッポロビール)
高速道路からではなく下から見つめると台の黒と黄色のコントラストの調和が
なかなか良くみえてきました。
そんなことを思いながら重浦さんの家のあったあたりへの道に向いました。
老舗の海老屋も包丁の正本も店鋪は昔の場所には出していないようでした。
懐かしい重浦さんの長家の辺りには、平凡な家々が立ち並んでいました。
昔の長屋はアパートに変わりました。
たしか子供の頃の記憶では小さな橋を渡った記憶がありました。
そんな所に隅田川の他に川があるのだろうか?
50年前の記憶です。
自信はありませんでしたが道をたどってゆくと橋があったのです。
記憶は間違っていなかった枕橋